支援級見学その2

自閉症の息子がいよいよ年長児。来年から小学生ということで通う予定の公立小へ支援級見学に参加した。そして感じた、ここではない感。それを信じ他の小学校の支援級も見学することになった。

公式な見学の機会は終わっているので、個別にお願いをすることにした。夏休みまで間がない。早速妻が、評判がいいと言われるA小学校に電話をしてみた。いいですよ~との返事で指定日に夫婦揃って隣の駅のA小学校へ。教頭先生が対応してくれ支援級へ案内してくれた。

この学校が似たりよったりであれば、支援級はこんなものなのかということにして、潔く近くのP小に通おうと決めていた。

A小学校の支援級は情緒2クラス、知的1クラス編成。入った時間はちょうど朝の準備の時間の終盤。全員が同じクラスで過ごしていた。支度が終わったので遊びの時間のようだ。先生が一人ひとりに何をしたいかを発表させている。誰と何をしたい、と結構ちゃんと言えるので驚いた。息子もこんなふうになるのだろうか。さすが評判に違わぬ学校だ。

3つのグループに別れてカード遊びや積み木遊びなどが始まったのでその時間に先生が話をしてくれた。最初は一人でしか遊べない子もいるのだそうだ。うちの息子のように。そういう子には合いそうな子と一緒にいさせてみて一緒に遊ぶと楽しいという経験をさせてあげるとのこと。するとだんだん特定の子ではあるが、〇〇ちゃんと✕✕したいと言えるようになったという。

そして授業時間、PCの画面を投影して授業を行っていた。支援級でもICT!タブレットも使うことがあるらしい。

でも高学年の女の子の声が聞こえてしまった。「いつもこんなことしないじゃん。お客さんがいるからやってんでしょ」と。苦笑。わかるわかる、小学校の頃の、参観日だけスーツを着る担任の先生を思い出した。

授業は3つに分かれて行う。知的クラスを2つにして、情緒クラスはひとつ。対応してくれた男性の先生は子どもたちから慕われているのがすぐわかる。この学校は交流を積極的にやっているようだが、ある女の子が次の時間こっちにいたいとその先生にお願いしていた。交流とは授業によって、通常クラスに行って受けてくるというもので、支援級から通常級への移動へのステップとなるものだ。

学年が上がると通常級にスポット的に行くのってものすごく大変なことなんだろうと思う。周りのクラスメイトの目も気になる子は気になるだろうし、いじめもあるかもしれない。授業も支援級でやる内容より難しいだろう。かと言ってずっと支援級に居るというわけにもいかないだろう。支援校ではなく、通常級ではなく、支援級を選ぶ親の気持ちは理解できる。成長して通常級で過ごせるようになったらいいなと、いう思いは多かれ少なかれあるはずだ。

授業見学は3つのクラスを好きに行き来して見てよいと言われた。もちろん3つとも見せていただいたが、大半は知的低学年のクラスで見学した。

このクラスの先生は女性で30代後半か40代とお見受けする。この先生、褒めの声掛けが多い。前に見たP小学校ではなかったことだ。自己肯定感の塊である我が息子は褒めてもらわないと学校行きたくないだろうことは容易に想像つく。

隣の知的クラスの先生は少しキツめというか子どもた向き合いながら少しイラッとしている感じがあった。聞くと昨年までは通常級を担当していて、支援級は今年が初めてとのこと。

でも情緒クラスの2人の先生はとてもよかった。高学年の女子ともなると抱えている難しさは予想つかないが、そういった子からも信頼を得ている先生。間違いなくよい先生だ。大満足の見学となった。

このA小でも依存はなかったのだが高学年女子が何名かいて。うちの子がどう絡むのか予想できないことと、男の先生がこの学校に来て長いことがネックだった。公立小の場合、異動がある。その場合はどうなるのかということだった。よいシステムも゙大事だが先生はもっと大事だと思う。息子が来年入学したときにその先生がいないと、、、、

であれば、他の学校も見てみよう。そんなわけで、支援級のママ友からの情報も得て、気になる学校3校に電話をして見学させてもらうことになった。次はМ小学校。建替え中の小学校だ。

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