支援級見学その3

現在の住まいから引っ越すことを前提にして息子に合う学校を見つける決心をした我々夫婦はいくつかの候補校にお願いしてイレギュラーでの見学をさせてもらうことにした。

3校目はM小学校。今住んでいるところから二駅先の街にある都会の小学校だ。今建替え中ということで工事が進んでいる。職員室や校長室、いくつかの教室はプレハブだった。訪ねていくと校長室兼応接室に通され、校長先生が挨拶をしてくれた。Tシャツ、短パンというものすごくラフな格好ではあったが(笑)。引っ越しの最中とのことで、ラフ過ぎる服装をわびてくれた。校長自ら肉体労働をやっているということでもあり僕は好感を持った。

事務の方が冷えた麦茶を持ってきてくれた。後にも先にもそんな学校はこのM小だけだった。あとから同じ療育園でM小の学区に住んでいるお友達のお母さんにそのことを伝えたら、そのお友達もすでに見学をしており、やはりお茶が出たとの話。いわく「えっ、どこもそうじゃないの?」いえ、この後見学した学校を含め、お茶出してくれたのここだけです。

しばらく経って担任のE先生がやってきた。落ち着いた感じの女性の先生だ。本来なら2クラスなのだが、工事中でもあるので大きめの部屋一部屋でやっていること、学年と人数について、E先生自身が今年度異動で来たばかりだということ。

見学が始まった。他校と同じく朝の活動から見せていただいた。ここもいい感じだ。E先生ともう一人男性の先生。補助教員の女性の先生で8人の子どもたちを指導する。

僕がいいなと思ったのは先生たちに余裕を感じたこと。1人の男の先生が子どもたちに今日の目標を言わせている。それが楽しそうに映るのだ。先生も、子どもたちも。その間E先生は宿題の丸つけをしながら要所で突っ込みを入れる。思わず見ていて笑ってしまうやり取りもあった。

2限目は体育。この時間からサポートの先生も入って3人体制での指導となる。この日の課題はボール投げ。子どもによってはうまく投げられない子もいる課題だ。それを教室でやるわけだが、実に上手く授業が進行する。3チームに分けて紙玉を投げるコース、的あてのコース、そしてサランラップの芯に紐を通してそれを利用してやり投げのように斜め上にラップの芯を飛ばすのだ。これでボール投げの腕の動きを覚えるのだろう。これは素晴らしい!この3つのコースを順番に回っていく形式で限られたスペースを上手く使っていてしかも効果もある。アイディアをが凄い。

見学が終わり自分の心は決まっていた。この小学校に通わせたい。息子が楽しく通う姿がイメージできる。

2人揃って大満足の見学となった。懸念は1点。周りは住宅びっしりで、引っ越す賃貸物件があるかということだった。サイトで検索すると案の定ほとんど物件は出てこない。

どちらにしてもあと2校の見学をお願いしているのでそこも見てから最終判断をすることにした。次にいくW小は今の住まいに比較的近くて新しい賃貸物件もあり、今と変わらない家賃で住むことができそうなところだ。そこが今回のM小と同じように楽しそうなら。そんな期待を持って次の見学に向かった?

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