支援級見学その1-家の近くの学校

さて、ランドセルもコラショのピンクを申し込めたし、ひとまずひとつ仕事を終えた気でいた。

次は入学予定のP小学校の支援級の見学だ。会社を午前休にして、療育園にはあらかじめお願いした通りに30分程早めに登園させてもらい準備万端で小学校へ。

万端過ぎて早めに着きすぎた。そこで学校の周辺を散歩することになった。すると向こうから自転車でやってくるお母さんが我々に気づいた。療育園でひとつ上の学年で卒園し、P小の支援級に通っているJくんのママだった。我々が見学に行くことはすでに伝えていたのだが、そのことをJくんにも言っているとのことだ。覚えてるかなー?

そんなわけで、いよいよ学校へ。教室は3階、子ども達はすでに登校していて朝の時間を過ごしている。

支援級は通常級と違い、エンジンがかかるのに時間が必要なケースが多い。そこで自立を促しながら、ゆったりと朝の支度をする。通常級が1時間目をやっている間、支援級ではそのような過ごし方をしている。

クラスは4人と聞いていたが、3人しか登校していなかった。この人数だが、知的障害のクラスと情緒障害のクラスに別れていて担任はそれぞれにいる、さらに補助教員が一人。これは相当手厚いぞ、と期待感もあり、支援級の授業を見学するのも初めてのことなのでドキドキしながら見学が始まった。

この学校では朝の支度のあとは毎日体育という時間割になっている。Jくんは療育園のころから人懐こい子で、我々を見て手を振ってくれている。見学は我々の他にもう一組いたが我々だけに手を振っているので覚えてくれていたんだと嬉しくなった。

子ども達と一緒に校庭へ。サッカーゴールやいくつものタイヤが半分埋まっているコーナーなど、あー小学校の校庭だねー、初めて入った学校だが懐かしさを感じるのはなぜだろう。

さて、体育の授業が始まる、、、まずはマラソンから。1年生2人以外は高学年なので4人のペースはバラバラ。それぞれのペースで走っていく、中にはほとんど歩きの子もいる。その後、高学年と低学年に別れて別の運動が始まった。高学年はバットをもってティーバッティング。止まっているボールを見てえいやっと打つ。4年生の子は情緒クラスとのことだが、その子のお母さんが進行を手伝っている。1年生2人はというと、Jくんはタイヤを跳んでいるがもう一人の1年生は校庭の端の草むらに興味津津のようで補助の先生と一緒に探検中?しばらくそんな時間が過ぎて、体育の時間は終わり。教室に戻ることになった。次は算数だ。その間、1人の先生が見学の保護者に支援級の説明をしてくれた。

そこでの話で率直に感じたことは、通常級の児童に迷惑をかけないことを結構気にしてるのかな?ということ。説明を受けているうちにJくんではない方の1年生が大声で暴れ始めた。後で聞いたらまた外に行きたくなり、それを禁止されたので癇癪を起こしたようだとのこと。

次の授業は算数。完全に個別に課題に取り組んでいる。名目上知的と情緒の2クラス編成ではあるが、いつも一緒にやっているようだ。先程の遅れてきた4年生のお母さんはまだ帰らず子どもの横についていて少数の計算をやらせている。子どもはやらされている。明らかにいやいややらされている。ときどきお母さんの強い口調の指導が入る。先生もときどき関わるがお母さんと同じくやや口調が強め。

ちょいと可哀想でないかい。本人明らかにわかってないよ。スペック以上を求めてないか?なんてことを思いながら参観を続けた。

P小学校支援級

長所 人数が少ないので目が届く

疑問点 見学の間、先生たちから子どもを褒めるセリフが全くない。

保護者がこれをやらせて欲しいという意向を汲んで学習計画を立てて進めるとのこと。結果、個別にプリントを進めて丸つけをするという形になる。マルじゃなくても間違い指摘して教えるだけじゃなく、そこまでやったことを褒めてやってくれよー。帰ろうとせず我が子の勉強をつきっきりで見ている。その子から「わからないよ。」「バカ」という声が漏れ聞こえた。見ていて辛くなる。

息子にとってP小学校は楽しく通うことができるだろうか。その疑問は妻も同様だった。でも我々支援級を他に見ていないので比較ができない。支援級って発達障害の子をネガティブな存在として見ているのだろうか?

それを確かめるために我々は引っ越しも視野に入れ、支援級のモデル校と妻が聞いてきた隣の駅のA小学校に連絡してみることにした。

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